今回は特別な許可を得て、長電バスのバスラッピングの施工作業を取材させて頂ける事となりました。対象車は1996年式の日野レインボー、920号車です。2009年夏から公式側に長野市の広告を纏って走行してきました。 | まずは整備士さんのハンドリングで車両を検修庫に入れます。この日の朝は強い寒気の影響で非常に冷え込んでおり、ラッピングを剥がすのが大変な状態だったため、ヒーターでラッピングを暖めてから作業に入ります。 |
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さて、実際にラッピングを剥がす作業が始まります。厚手のシートで出来たラッピングがどんどん剥がされていきます。 | 細かいパーツ類は一旦取り外してからラッピングを剥がします。パーツにもラッピングが回っている事が分かります。 |
入庫から概ね30分程度で全てのラッピングが剥がされ、920号車は約1年半ぶりにオリジナルの姿に戻りました。 | ここで新たに施工するラッピングシートがまとめて運ばれてきました。そう、新仕様のラッピングに変わるんです。 |
まずは仮置きしていきます。まだこの時点ではただ並べているだけですが、順番と実際のデザインをしっかり確認します。 | 基準となる場所を決め、順繰りに正確な位置にシートを移動し微調整していきます。効率の良い手法です。 |
位置決めが終わった920号車です。 これから貼り付け作業へと入ります。 | さて、最初の1枚が貼られました。 ビシッと貼り付けられています。 |
器具を使って気泡を抜きながらの作業です。プロの業です。 (マウスを画像に乗せると簡易的に作業をご覧いただけます。) | 継ぎ目もビッタシです。ちょっと離れると継ぎ目が分かりません。延性のあるシートを合わせるのは専門的技術ですね。 |
細かい部品のところは切り取ったり、別作業にて貼り付けていきます。路線バスは細かい部品が意外と多いものですね。 | こんな立体部品もシート貼り付けによるラッピングです。 大きめのシートに熱を加えて密着させて仕上げていきます。 |
パネル分割ラインの部分はシートを切り取ります。 普段見ていても特に気にする事はありませんでしたが、分割ラインってこんなに幅が広かったんだ、と改めて思いました。 | 扉横の出入口表示も別途貼り付けていきます。本来の表示はラッピングシートの下に隠れています。点検蓋や部品の配置は車両それぞれのため、貼付位置は車両によって異なります。 |
こうして920号車の新ラッピング貼り付け作業は全て終了し、より青の深いデザインへと変更完了しました。 | 作業完了後は車両を外に出します。今ラッピングを貼ったばかりの車両が動いているシーンはコーフンしました。 |
屋外で施工完了の記録写真を撮ります。 私も記録写真用の停車位置で一緒に撮影させて頂きました。 | 今回施工したラッピングの全景です。長野市のポイ捨て等防止条例が施行される事の告知広告です。 |
さて、続いて今度は791号車(2007年式レインボーU)が検修庫に入庫します。これまでの920号車と同じデザインですね。 | この車は暫く外に居たようで、昼前の作業だったためヒーターで暖める前に太陽の下でだいぶ車体が暖まっていました。 |
柔らかくなったラッピングがどんどん剥がされていきます。最近の車は分割ラインが多い他、中扉仕様なので剥がす部分は920号車より多いように見えましたが、スムーズに進行します。 | 920号車より前の2008年7月から長野市広告を纏っていましたが、2年半ぶりにオリジナルカラーとなりました。この車は新しくラッピングを施す作業は無く、この姿で運行されるとの事です。 |
今回、ラッピング施工業者様と私が知り合いだった事で見学をさせて頂く事が出来ました。
そして、同行取材を許諾して頂きました長電バス蒲lには深く御礼申し上げます。
※通常ではラッピング作業は勿論、検修庫内への立ち入りは許可が下りません。
事業者様への問い合わせ等はなさいませんようご留意願います。※